アクロス・ザ・ユニバース

いやーすごい!最高に気持ちのいい映画です。全編ビートルズの楽曲で構成された、ビートルズへのオマージュ的作品。ミュージカルということで、どーなのかなーと疑って見たのですが、すばらしく良くできてる。

60年代、ベトナム戦争とLove and Peaceの時代を背景に、ルーシー(Lucy in the Sky with Diamonds)とジュード(Hey Jude)の恋物語を描いてます。ストーリー自体はすごく単純。それぞれの曲、シーンが無理なくつながって、音楽がストーリーをつくってる様な感じです。やはり、音楽にしてもアートにしても、この時代がエネルギッシュでおもしろい。当時のカルチャーをよく表してると思う。
マジカルミステリーツアー風のバスや、屋上でのDon’t Let Me Downの演奏など、ビートルズ好きなら見覚えのあるカットが多数あり、ジャニス・ジョプリン、ジミ・ヘンドリックス風の登場人物もでてきます。
とにかく皆、歌が上手い。映像も楽曲もキャストも全部良い。全カット名シーン。
ルーシーかわいい。ジュードかっちょいい。
ビートルズ好きな人はもちろん、聴かない人もこれをきっかけに聴きましょう。
All You Need Is Love!

Across the Universe

サントラも出てます。
カバーアルバムとしても良いですが、映画を見てからのが良いかも。


ヘルベチカ - 世界を魅了する書

おそらく世界で最も使われていて、デザインやってる人なら誰でも知ってる書体、Helveticaの映画です。ラテン語で「スイス書体」の意味。
書体について知らない人でも、どこかで目にしているはず。
BMWやMUJI(無印良品)、American Apparelなど、ブランドロゴにも数多く使用されてます。
昔は手書き文字など、飾った書体を選ぶのが楽しかったのだけど、最近はHelveticaばかり使うようになりました。

いろんなデザイナーがHelveticaについて語ってますが、Experimental Jetsetが出てるのが嬉しかった。
オランダのデザイン事務所でダニー・ヴァン・デン・ドゥンヘン[Danny van den Dungen]、エルヴィン・ブリンカース[Erwin Brinkers]、マリーケ・ストルク[Marieke Stolk]の三人なんだけど、大半がHelveticaを使ったタイポグラフィです。ここ最近では一番好きなデザイン。
一見ただ文字を並べただけなのに、なぜか美しく見える。真似ようと思っても、自分でつくると単調に見えてしまう。
ほんのわずかな差で緊張感がでる良い見本です。
John & Paul & Ringo & George と書かれたTシャツや、Pink Floydのアルバムジャケットをモチーフとしたデザインがあったりして、音楽の影響も感じます。
インタビューでは、パンクの2つの要素、No Future的なニヒリズムと、D.I.Y.的な創造の対局する部分を絡める事が、モダニズムのダダやシュールレアリズム的な破壊要素、バウハウスやデステイルの秩序だった要素を絡める事と似ているとして、デザインについて語ったりしてます。
この人たちは作品集も出てないようだし、「Experimental Jetset」で検索してもsonic youthのアルバムばかりひっかかったりで(このアルバムからネーミングしたらしいです。)情報源が無いので、動く姿が見れただけでも嬉しい。
事実、これ見るまで顔も知りませんでした。

他にも、Helvetica肯定派ばかりでなく、大嫌いって人の話も出てきて、それぞれの話がおもしろい。
ちなみに、Machintoshには初代からHelveticaが入ってますが、MicrosoftはArialというパクリフォントをつくりました。
Helvetica好きならArialは使わないようにしましょう。